読書

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20世紀ファッションの文化史

成実弘至の「20世紀ファッションの文化史」(河出書房新社) 僕はファッションに対する自分の信念とか嗜好というものは、ほとんど持っていません。機能性が要求される雨具などは、登山用品を使ってますが、着るものは出来る限りユニクロですませてしまうタ...
歴史

本能寺の変はなぜ起こったか

津本陽の「本能寺の変はなぜ起こったか」(角川書店) 前回に引き続いて、「なぜ」を標榜する本を読みました。このような特定の問題が主題の本には、僕はどうしても点が辛くなります。要するにこのような問題定義型の本では、著者が明確な回答を提示しなけれ...
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サーブ&ボレーはなぜ消えたのか

武田薫の「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」(ベースボール・マガジン社新書) テニスのサーブの練習中、肩を痛めてしまいました。2年前は肉離れをやりましたが、今回はやっぱり年齢か、とほほ。 ということで、図書館でこの本が眼にとまってしまいました...
読書

とりかえばや、男と女

河合隼雄の「とりかえばや、男と女」(新潮選書) 少し前に読んだ「夏目漱石を江戸から読む」は、漱石における男女の扱い、特に一見「女嫌い」と見える原因を推定したところが面白かったです。その流れというわけではありませんが、今回読んだ「とりかえばや...
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旅芸人のいた風景

沖浦和光の「旅芸人のいた風景」(文春新書) 筆者の沖浦和光は1927年の生まれで、昭和に入って最初の世代です。この本はその筆者が幼い頃見た旅芸人の回想から始まります。それから旅芸人や香具師達の系譜をたどっていくのですが、何と言っても面白いの...
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夏目漱石を江戸から読む

小谷野敦の「夏目漱石を江戸から読む」(中公新書) この本は比較文学的な手法を駆使して、漱石に江戸文学の系統を見るという内容でした。でもこの本で面白いのは、江戸の系譜の話ではなく、小谷野が漱石の文学の奇妙さ、ある種不可解な感覚が何に由来するの...