読書

読書

「おじさん」的思考

内田樹の『「おじさん」的思考」(晶文社) 内田樹のコラム、エッセイを集めたものですが、内田の文章はどれを読んでも切れ味が鋭くて面白い。教育論から社会問題まで相変わらず快刀乱麻の切り口ですが、面白かったのは、ロールモデル=人生の師についての議...
歴史

「日本国」はいつできたか

大和岩雄の『「日本国」はいつできたか』(大和書房) 少し前、谷川健一による邪馬台国東遷説の本を読んだのですが、ここでは日本の国号の由来を、「ひのもと」=日の昇るところとし、その発生の原点を、記紀に歌われた河内の日下(ヒノモトノクサカ)にある...
読書

高尾山

山登りのクラブで1月10日の土曜日に、高尾山から城山を歩いてきました。富士山はちょっと雲がかかってましたが、とても良い天気でした。 本年最初の軽い足慣らしですが、前日に降った雪で山の上は一面の銀世界でした。しかも前日の天気のせいでしょう、ミ...
アート

クリティカル文章術

「アートを書く!クリティカル文章術」(フィルムアート社) 年明けに東京現代美術館に行った時、ミュージアムショップを覗きました。ミュージアムショップの本や雑誌を眺めるのも結構好きなのです。で、面白そうでつい買ってしまったのが、アート批評のため...
アート

隠された物部王国「日本(ヒノモト)」

いつのまにか年が明けてしまいました。今年も読むぞ!ということで、まずは大好きな古代史関係の本。 谷川健一のこの本、日本の先住民族の長としての物部氏について考察を行ったものです。これって邪馬台国の場所の議論と深い関係があるのですが、谷川もまた...
読書

浮上せよと活字は言う

橋本治の「浮上せよと活字は言う」(平凡社) 橋本治のこの本は、珍しくシエイクスピアの「プロスペロー」についての文章から始まります。でも僕が面白かったのは、日本の雑誌と「若者の活字離れ」と呼ばれた現象に関する考察です。橋本はここで「POPEY...