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日本神話とアンパンマン

久しぶりにとてもユニークな本と出合いました。日本神話とアンパンマンにいったいなんの関係が?と疑問に感じられるかもしれません。でも山田永はひとつひとつ具体的に、アンパンマンと日本神話との共通項を例証していきます。 最初になるほど!と思ったのが...
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小林信彦の「回想の江戸川乱歩」

この本は小林信彦と小林泰彦の対談で始まります。この二人は、乱歩が私財を投じて始めた推理小説専門雑誌「宝石」の編集の中心的役割を担うことになるのですが、その中の乱歩像が興味深い。というのも、二人が語る乱歩が、一般的に信じられているようなある種...
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土門拳の「古寺を訪ねて」

読んだのは小学館文庫のポケットサイズのものです。土門拳の代表作の古寺巡礼シリーズからの写真や文章が多かったのですが、ちょっと複雑な気分になりました。この感覚は以前、いけばな草月流第三代家元で、映画、陶芸、書や竹のインスタレーションなど、多彩...
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ユージニア

恩田陸の「ユージニア」。犯人が最後まで分からない系の推理小説でした。 明らかに金沢を舞台にしたと分るK市で大量毒殺事件が発生し、その実行犯が死亡して発見されるのですが、その犯人に共犯者あるいは教唆をした者がいたのではないか?という推理の物語...
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都市は<博物館>

高橋哲夫の「都市は<博物館>」(岩波書店) 都市を博物館に見立てる。ふむ、面白い。でも、すると学芸員は誰なのか? この本は都市の博物的な探検というより、都市に魅せられ、あるいは都市に絡み取られ、都市を博物館たらしめるような活動に身を費やすこ...
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誰も「戦後」を覚えていない

鴨下信一の『誰も「戦後」を覚えていない[戦後30年代編]』(文春新書) 「なぜ昭和30年代はこんなに懐かしいのだろう。」という問いかけから始まるのがこの本です。 昭和30年代の映画、TVドラマ、自動車、安保、五輪、野球、歌謡曲・・・、著者の...