練馬区立美術館で開催中の「Re Construction 再構築」展行ってきました。
選ばれた4名のアーティストがそれぞれに与えられたキーワードに沿い、美術館の収蔵作品を参照しつつ新しい表現を探るという趣向です。
アーティスト:流麻二果
キーワード:色
参照作家:松岡映丘
キーワードは色で確かに作品の色の組み合わせが素晴らしいが、自分はやはり色が織りなす風景により興味を引かれます。自分の視覚は色より遠近感が優位のようです。
アーティスト:青山悟
キーワード:メディア
参照作家:郭徳俊
青山悟によるミシンを用いた刺繍作品。ミシンというメディアが身近なものでなくなり、アート素材としてしか見る機会がないという時代に対する感慨はあります。
アーティスト:富井大裕
キーワード:空間
参照作家:小野木学
参照された小野木学の風景という油絵シリーズは面白かったですが、富井大裕によるインスタレーションとの相互作用はあまり感じませんでした。
アーティスト:大小島真木
キーワード:メディア
参照作家:池上秀畝
池上秀畝の花鳥画と前衛的な大小島真木の作品のコラボ。大小島真木の作品は撮影禁止でした。
外に出るとキリンが出迎えてくれました。今回の展覧会では自分のツボにはまる作品はなかったけど、アートにおいて参照するという行為がいかに重要かは分かったような気がします。
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