キュッパのはくぶつかん

絵本には怖いのもあれば面白いのもあるし、笑える絵本もある。この「キュッパのはくぶつかん」は、そのどれにもぴったりとは当てはまらない。物語は、森で拾ったものが多くなり過ぎて困った主人公が、おばあちゃんの知恵を借りて博物館を作るというお話。

子供の時には世界は初めから未知で断片化し、その大きさや複雑さを理解するすべがないものだ。でもそんな世界がある日、整合性を持って見えてくる瞬間が誰にも来る。この絵本は子供が初めて世界を認識する瞬間を描いたものだと思う。

結局、この子は博物館の扱いにも困ってしまう。でもこの子はまたもおばあちゃんの知恵を借りて、コレクションを写真に撮ることにより、分類された世界をそのまま情報として固定する。

この絵本は人が分類することにより世界を認識するということ、そして世界は情報により記述されるということを日常の目線で学ばせてくれる優れた作品だと思う。

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