ぼくのかえりみち

学校帰りに見つけた道の白い線。外れないように注意して家まで歩く。これって、きっと誰もが経験する遊び、いや冒険だろう。

この絵本、主人公の子が学校から家にたどり着くまでを描いているのだが、描かれた全てが子供だけに見える世界だ。行く手には犬が寝そべっていたり、線がとぎれとぎれになっていたり、いくたの試練が待ち構える。

そして白い線は家の前で突然、途切れてしまう。さて、この子はいかにこの危機を脱出するのか。

この絵本には、特に気のきいた形も言葉も色彩も登場しない。だけど大人を含めた全ての読者に、真の冒険を味あわせてくれるすぐれた作品だ。

 

 

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