温度変化が激しい

地震と原発

最近は昔に比べて温度変化が激しい。へたをすれば一日後に10度程度変化することなどが頻繁に起こる。やはり地球温暖化の影響は否定出来ないと思う。中には太陽の活動の影響で今後地球が低温度化する可能性を言う人もいるが、ただの理論的可能性でしかない。だいたい先日の日食まで太陽の直径さえ正確に把握できていなかったのである。太陽の活動を正確に予測することができているわけがないのだ。少なくとも今年の夏も、かなりの数の耐え難い日を経験することになるだろう。

大飯原発の再稼働がほぼ決まったが、普通に考えて当たり前の判断がなされただけで、特にコメントする程のことでもない。相変わらずマスコミはリスクを言い立てているが、大飯が稼働しなかった場合のリスクは最後まで無視し続ける気だろうか。

そもそも原発にしろ火力にしろ太陽光にしろ、いずれもエネルギーを得るための手段でしかない。それらの手段にはそれぞれのメリット、デメリット、リスクがあり、それらを冷静に比較して最も適した手段を利用すれば良いというだけの話なのだ。しかし、いつのまにか反原発というのが目的となり、反原発さえ達成すれば全てが良くなるかのような奇妙な空気が形成された。この空気を太平洋戦争の前夜と比べた知識人が多かったのもうなずける。

この議論を突き詰めていけば、感情に流される国民が愚かであるという結論に到達する。それはそうなのだが、僕はやはりマスコミの責任は大きいと思う。事実を感情に流されずに正確に評価するということは、マスコミの圧倒的かつ一方的な情報に晒されている我々にはいささか難しいと思うからだ。TVは昔ほどの力はないにしろ、感情につけ込み、恐怖を喚起する装置としては類を見ない圧倒的な力を保持している。

かつてジョージ・オーウェルが「1984年」で描いた不気味な情報統制の世界は、今まで常に全体主義の「過去の」悪夢として語られてきた。だが、我々が生きているこの世界がそうでないと自信を持って断言できるだろうか。大飯再稼働に関するマスコミの支配力を見た後、少なくとも僕にはその自信はない。

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