安達太良山への道

アート

久しぶりのブログ更新です。別にコロナで個人の活動を制限してる訳ではなく、例えば先日は山の会OWCで南丹沢の大野山に登りました。そののんびりした山行の様子については、会の活動としてHPで公開してます。

さて、今回は絵の最新作の紹介。

最近は油絵で風景画を描くことが多いですが、単なる風景ではなく自分の興味のある対象を組み合わせています。何をどのように組み合わせるかはほとんど思いつきです。また描いてるうちに対象や組み合わせ方が変化していきます。

今回は昨年末に登った福島県の安達太良山の風景を描くことにしました。中央に小さく見えるのはくろがね小屋です。本当のくろがね小屋は温泉もありもっと大きいのですが、絵画バランスを考えてこの大きさにしました。背後に見える雪山は鉄山、安達太良山はくろがね小屋から左手に登っていった先にあり、この登山で一番気に入ったのがこのくろがね小屋を真ん中にした風景でした。

当初はこれに、登山後に訪れた会津若松の博物館で観た蓑を着た女性の姿を組み合わせようと考えました。

でも、描いているうちに考えが変化していき、最終的に福島ではなく山形の蓑装束の人物を組み合わせることにしました。

この蓑の衣装は、山形県に残るカセ鳥という奇習で用いられるものです。

上記の蓑の写真は実は日本人が撮ったものではなく、フランスのシャルル・フレジェという写真家が日本の田舎に残る風俗衣装を各地に足を運んで撮った写真集のひとつです。6年ほど前に銀座で写真展が行われ、日本人のほとんどが気づかなかった、あるいは忘れていた美しく懐かしい装束に皆びっくりしたものでした。

今、日本の山岳風景と十二神将の組み合わせによる絵をシリーズ化して描いてるのですが、十二神将だけでなくこのような特徴的な民族衣装も描いていきたいと思ってます。

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