今日は神社仏閣巡りの一環として東京カテドラル聖マリア大聖堂を訪れました。八百万の神に対して祈りを捧げるならば、教会もまた例外ではないのです。聖堂は椿山荘の目白通りを隔てた反対側にあります。
これまで自然の中にひっそり佇む神社仏閣をいくつも巡ってきました。その感覚でこの大聖堂を見上げると信仰の形の違いを感じます。ここを支配するのは梅原猛が言うところの垂直への意思であり、長い歴史で異なってしまった信仰の形を垣間見る気がします。
内部は撮影禁止なのですが、内部空間は高さに加えて天井の一点に収束していく曲線が美しく、圧倒的な迫力かつ静謐な空間を形成しています。設計は丹下健三で1964年の落成だそうですが、未だに全く古びることのない傑作です。同じ人が後世あの凡庸な東京都庁舎を設計したとは信じられません。まあ芸術家が傑作を次々に生み出せる時期は長くないということかも知れません。
構造以外にも内部にはモダンなフォルムの洗礼室やフランシスコ・ザビエルの彫像、ミケランジェロのピエタの原寸大レプリカ、マリア祭壇など見どころ十分です。キリシタン大名・高山右近の石像もあります。驚くことに右近が手にしている十字架は剣のような形をしていました。そして背後には日本最大の大きさを誇るパイプオルガンが静かに佇んでいます。
教会の敷地内にも見るべきものがあります。こちらは鐘。
フランスのルルドの泉と洞窟も敷地の一角に再現されています。
キリスト教の知識がないので分からないのですが、ヨゼフと書かれた聖人の像がありました。
今日走ったルートは速度、時間を含めてスマホに記録されています。全く便利な世の中になったものです。
この大聖堂には初めて来ましたが中々考えることの多い所でした。機会があればその内に他の教会も訪ねてみようと思います。
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