いったいどうした?セーラーとペッカ

これは楽しいとしかいいようのない絵本。一見、長新太と似たハチャメチャ&シュールな路線に見えるのだが、実は物語は長新太のようなぶっとんだ展開も破綻もない。ただ登場人物が限りなくのんきで、それぞれに自分の世界を生きているだけだ。

ただそれだけなのだが、それがとても楽しい。そして最後にはどこからともなく音楽まで聞こえてくる。これはいったい、どういうことか。あるいは周到に計画された作品だろうか。

作者のヨックム・ノードストリュームはノルウェー人だそうだが、この人の絵の全てにリズムと色彩それに見えない音楽が備わっている。天性ののんき系アーティストだと思う。

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