ダーウィン展

上野の国立科学博物館で開催中の、ダーウィン展に行ってきました。

とっても充実した内容で面白かったです。ダーウィンと「種の起源」に関する様々なことが展示されているのですが、やはりビーグル号での航海の様子が面白い。ビーグル号の模型や船内の様子が再現されており、とにかく人類史上最も偉大な冒険のひとつの記録としてわくわくします。

ビーグル号って30mにも満たない船だったのですけど、とても美しい帆船です。ビーグル号の航海が進むにつれてダーウィンが進化論の核心に迫っていく様子が、ダーウインの手記や採集物から分かるようになっているため、普段は読み飛ばすことも多い解説文を、ほとんど全部読んでしまいました。

「種の起源」が与えた影響って計り知れないものがあるのですが、進化論以前の分類学や宗教に支配された状況、種の起源の巻き起こした論争、学会での熱狂、その後の学術的展開などが、とても整理した形で展示されていました。

手記や書簡は数多く展示されていたのですが、興味深かったのは、「I think」の下に手書きの系統図が書かれたダーウィンの書付けです。彼が到達した不滅の英知を、この一片の書付けが何よりも雄弁に語っていました。

最後の方には、進化論における最新の状況や未だに進化論を認めない勢力についての展示もありました。このブログでも取り上げた進化論の正統なる後継者といえるリチャード・ドーキンスについては、特に記述がなかったですが、彼の宿敵であった修正進化論的立場「断続平衡説」のスティーヴン・ジェイ・グールドについては解説がありました。また人間の誕生には「何らかの知性が関与した」とする「インテリジェントデザイン」についての批判的解説も、もちろんありました。

全体的に剥製が沢山展示されていることも興味深いのですが、生きているゾウガメが一匹展示されており、この奇妙な動物を近くで眺めるだけでもこの展示を見る価値があります。

博物学に興味があるひとはもちろん、そうでない人にも面白い展示だと思います。

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