絵本 ペツェッティーノ この絵本は、ある絵本との対比という点でとても興味深い。その絵本とは、そうあの有名なシルヴァスタインの「ぼくを探しに」である。「ぼくを探しに」の主人公が、自分の失われた部品を探すために旅に出るのに対して、「ペツェッティーノ」の主人公は自分が何... 2012.02.23 絵本
絵本 っぽい 原題は「ish」 こどもの本分である「ごっこ遊び」のお話かと思ったら、そうではなかった。絵の好きな子供が、そっくりの絵を書くより、対象の本質を捉えた絵を書くほうが素敵なことだと気づくというお話。 教訓的にならずに、自由で快活な子供の世界が良... 2012.02.21 絵本
絵本 オールズバーグの魔法のほうき オールズバーグの急行「北極号」 は、イマジネーションと色彩の傑作だった。こちらの絵本はひょんなことから魔女が未亡人の家にほうきを残していったことから起こるのどかな物語。モノクロームの絵がすばらしい。今回も訳は村上春樹。この作家は彼のお気に入... 2012.02.19 絵本
絵本 そのつもり 荒井良二は間違いなく長新太の影響を受けている。でも長新太ほどハチャメチャではない。長新太が幼年期の世界の住人であるのに対して、荒井良二は少しだけ成長した子供の世界に住んでいる。 どちらにも共通するのは、大人の論理が決して優位にならないことだ... 2012.02.17 絵本
アート The Red Book これはクールな絵本だ。赤い絵本が遠く離れた二人の子供を結びつけるという話なのだが、見知らぬ土地へのあこがれを凝縮し、赤い絵本に閉じ込めた、そんな感じ。 話は全然変わるが、最近ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人の女の子が優勝して話題となっ... 2012.02.15 アート絵本
絵本 ちゅーとにゃーときー なんかもう「空想絵本館」になってきた。今日の絵本はまたテキトーな感じの表紙だが、期待に違わず本当にテキトーである。 作者のデハラ ユキノリはフィギュアイラストレーターという肩書きで、これまたテキトーなフィギュアを作っている人だ。物語は土佐弁... 2012.02.09 絵本