The Red Book

これはクールな絵本だ。赤い絵本が遠く離れた二人の子供を結びつけるという話なのだが、見知らぬ土地へのあこがれを凝縮し、赤い絵本に閉じ込めた、そんな感じ。

話は全然変わるが、最近ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人の女の子が優勝して話題となった。朝もNHKで、日本のバレエのレベルの高さの秘密を取材した番組が放送されていた。ところが日本ではトップダンサーでも収入は少なく、バレエで生きていくのは厳しい。

ところでローザンヌはスイスにあるが、フランス語圏だ。近代バレエが発展したのはフランスだが、そこでとても人気があるスポーツが柔道だ。実際、柔道発祥の地日本より、柔道人口ははるかに多い。

人が何かを成し遂げたり、飛躍するためには、何らかのあこがれを糧とするものだ。日本はバレエにフランスの香りを、フランス人は柔道に東洋の精神を見た。遠い地へのあこがれは文化をはぐくみ発展させるのだ。この絵本を読んで、改めてそんなことを思った。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました