歴史

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「記紀万葉集」を記述したのは白村江亡命百済人だった

以前このブログで、記紀などの古代文書における奇妙な仮名遣いである「上代特殊仮名遣い」についての山口謡司氏の仮説(中国人が書き分けた)を取り上げたことがあった。その時に同様の仮説を唱えた本として藤井游惟氏の書かれた「白村江敗戦と上代特殊仮名遣...
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弥生の神々の末裔

富山至の「弥生の神々の末裔」 梓書院 久しぶりに古代史ものを読みたくなって図書館であまり考えなくて借りたのだが、これが大当りだった。 「どうしてこんなに素晴らしい素材でこんなまずい料理しかつくれないのだろう?」と嘆く著者の問題意識が快い。単...
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さて今年は何を読もうか

年末最後に読んでいたのが、池尾和人と池田信夫による「なぜ世界は不況に陥ったか」だった。 2009年は経済とか経営とかの本を比較的多く読んだが、別にこの領域が好きだと言う訳ではない。むしろこれらは苦手な領域だ。ただ日本の経済状況があまりに深刻...
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「箸墓=卑弥呼の墓説」の虚妄を衝く!

なんとも挑戦的な題名の本である。最近箸墓がらみで「邪馬台国は畿内で決まり」報道がまた頻繁に出ているので、久しぶりに邪馬台国の会のホームページを見てみたら、8月に安本美典氏がこの本を出していたのが分かったので、つい買ってしまった。 安本氏は邪...
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事業仕分け開始

事業仕分けが始まった。無駄を省くことは必要だし、公開されることは良いことだ。仕分け人への指針には、無駄排除だけでなく、行政改革を合わせて行うとある。ここまでは大変よろしい。 問題は、民主党の目指す国のあり方である。例えば官僚依存からの脱却は...
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オオクニヌシ

梅原猛の「オオクニヌシ」 文藝春秋 最近、仲間内で神話の話で盛り上がったことがあった。ちょうど芸術新潮10月号に梅原猛が編集する古代出雲王朝の特集があり、梅原猛が出雲各地を訪れて解説をしているのだが、梅原節はもとより写真が素晴らしい。驚くべ...