読書

アート

Illustration誌3月号

季刊になって読むのは2度目だが、少し内容が濃くなった気がする。以前からとても面白い雑誌なのだが、季刊になってかなり情報量が多くなったようだ。元々プロを目指すイラストレータの卵たちのための実践的なノウハウが詰め込まれた雑誌なのだが、更に企画面...
読書

文学のレッスン

これは2010年の刊行で、丸谷才一としては比較的新しいコラム集だ。丸谷は、対談の形式で短編、長編、歴史、エッセイ、戯曲、詩、その他もろもろ、諸ジャンルの文学を縦横無尽に論じる。もちろん僕は彼が論じる作品の多くは読んだことがないのだが、彼が論...
読書

明日のコミュニケーション

佐藤尚之による「明日の広告」は面白さ、実用性、物語性と何をとっても文句のつけようがないすぐれた本だったが、今回の「明日のコミュニケーション」もそれに劣らず面白くてためになる。前作は広告の変容を鋭い視点から描き出したが、今回はツイッターやファ...
日常の写真

新・地底旅行

先日TVで地底旅行のリメーク版の映画をやっていた。その番組は別に見なかったが、図書館でこの本を見かけたら無性に読みたくなってしまった。たぶん、潜在意識に残っていたのだろう。 奥泉光は「グランドミステリー」しか読んだことがないが、ちょっと得体...
読書

短編コレクションⅠ

僕も昔は文学全集を読んでいた時期もあったが、最近はさすがにご無沙汰している。しかし、この前図書館で目に止まったのは装丁の色使いがきれいな文学全集だった。見ると刊行は2010年と新しい。 その中の短編集を借りた。北中南米やアジアの短編から比較...
読書

「反原発」の不都合な真実

奇しくも3月11日の昨日、この本を読み終えた。徹底的に冷静かつ知的な思考を丹念に積み重ねた、評判通りの素晴らしい本である。藤原数希という人はとんでもない頭脳を持っているので、Twitterなどでは直接的で尖ったメッセージを発信していることも...