読書

アート

ショーン・タンの「遠い街から来た話」

傑作「The ARRIVAL」の作者ショーン・タンの新作。今回はこれまでの作品と異なり、小さな物語をコラージュのように集めている。 まず引っかかったのが日本版の題名である。原題は"Tales from Outer Suburbia" で、直...
アート

ダ・ヴィンチ 天才の仕事

この本はレオナルド・ダ・ヴィンチの32枚の手稿を手がかりに、彼が実現しようとした発明を3DのCGで再現する試みを記録したものだ。実際、ダ・ヴィンチの絵画よりもスケッチの方が、彼が比類ない天才であったことを証明しているかもしれない。この本によ...
読書

言語と認知

言語学に革命的な知見を与えたチョムスキーはずっと読んでみたかった。この本はチョムスキーが1987年に日本で行った3回の連続講演を記録したもの。チョムスキーが明らかにしたのは、人の言語能力の基本的な部分は、人体の器官が外部環境と関係なく機能的...
読書

今年も模索の年か

昨年は311に関わるブログを多く書いた。地震、津波、原発。あの一連の出来事で世の中が変わった。正確に言えば、人々の心の中の何かが変わった。世の中で変わるべきことが変わらずに、である。 政治について言えば、政権誕生の時から全く期待してなかった...
アート

詩ふたつ

偶然、女房が「絵の中の物語」と同じような絵とテキストの本を借りていた。 森の中では、 すべてがことばだ。 ことばでないものはなかった。 こちらのテキストは長田弘というひとの作だが、簡潔で明快な意思を感じる詩だ。ビュトールのイメージのごった煮...
アート

絵の中の物語

これはヘンテコな本。 一言で言えばポール・デルヴォーの絵にミシェル・ビュトールがテキストを付けたということなのだけど、シュールレアリスムの正統的な作法とでも言うように、テキストと絵の関係が既に解体されている。デルヴォーの絵そのものが謎めいて...