小さなデザイン展

アート

このブログは面白いことに出会ったとき、あるいは気が向いたときに更新しており、例えば年にたくさん訪れる展覧会も一部しか取り上げてません。でも最近はライフログとしての自分自身の価値を感じるようになってきて、少し時間が立っても面白かったことは記録しておこうという方向になってきました。

というわけで今回は、先週金曜日にテニスの後に行った板橋区立美術館の「小さなデザイン展」についてです。

板橋区立美術館は最近リニューアルされた後初めての訪問ですが、さすがにすっきりときれいになってました。

駒形克己はアメリカでデザイナーとしてのキャリアを経た後、日本に戻り絵本作家やデザイナーとして活躍している人です。今回は彼の米国での活動内容から始まり、代表作である絵本「Little Eyes」やコムデギャルソンなどでのデザイナーとしての作品が展示されていました。

面白かったのはやはり絵本です。特に幼児向けのミニマルな造形とそれに至るまでに彼が娘から受けたインスピレーションが記録されており。とても興味深かったです。多くの絵本は実際に触ることができました。

米国時代のセクションは撮影禁止だったのですが、彼が常に求められていたのが「単にデザインするだけでなく問題解決すること」だったそうです。多民族国家ならではの問題意識が伺えます。

こちらは彼がデザインしたロゴ。「ちいさな」感覚が溢れています。

彼の特徴である立体的な絵本の数々。

京都の和紙に影響を受けたという繊細なマチエールの作品もありました。

駒形克己が幼児の時の娘の反応をとことん研究し、娘を動かす絵本を突き詰めた結果、表現が自然にミニマルになっていったことが良く分かる展覧会でした。

ところで年末にまたメルカリで土鈴を仕入れました。今回は鯛と鯨という、海にちなんだ土鈴となりました。新しく入った土鈴はしばらく一番目に付きやすい棚に置いてます。

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