東博で伝統芸を観る

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もはや正月の恒例行事となった感がありますが、1月2日に東博に行ってきました。10時過ぎに到着しましたが、例年どおり10分ほど列に並びました。今年は11時から始まる和太鼓と獅子舞いの前に平成館で「寄席文字」の実演がありました。 寄席文字は寄席で使われる独特の文字で、 今回の講師はTVの笑点の「笑」という字を書いている方のお弟子さんだそうです。

いくつか文字書きを実演してくれましたが、寄席文字は普段分かれている部首が繋がっているのが特徴です。

これは文字を寄席の会場に見立て、繋げることで客を逃さないようにする意味があるそうです。さらに字を詰めて書くことで満員の客席を意味させる、正月にふさわしい縁起物の出し物でした。デモの後は書くこともできるのですが、11時近くとなったので和太鼓の方に移動しました。

和太鼓はおなじみの「白梅太鼓」のお姉さんたち。彼女たちのきれの良いパフォーマンスと太鼓の音色を聞くと、ああ年が明けたんだなと感じます。

今年はバチを投げるとか後ろ向きの曲打ちとかも、確実にミスなくこなしており、技術の向上が感じられました。

和太鼓の後はこれも恒例の獅子舞いです。

獅子がみかんを食べる場面が見せ所となってます。獅子の耳が回るのは今回始めて気づきました。

獅子舞いの舞台の中では、恵比寿様と大黒様もそれぞれ小槌と鯛を持って練り歩きます。大黒様はふくよかな面なのですが、恵比寿様の面はおそらく能か狂言の面なのでちょっと子供には怖いかもしれません。

東博で伝統芸能を楽しんだ後は 上野東照宮手前の「冬牡丹」を見に行きました。

牡丹は正に見どころで、様々な種類の色鮮やかな牡丹がわらの傘に守られて咲いていました。

冬の定番のロウバイやミツマタもきれいでした。

牡丹の後ろには五重塔が見えました。

冬牡丹を楽しんだ後は、上野公園内の花園稲荷神社に初詣に行きました。これも例年通りです。

これまでは隣の五條天神社に参拝してたのですが、今回はそのふたつの神社の間にひっそり存在するという「穴稲荷社」にも行ってみました。ここは入り口がわかりにくいのであまり訪れる人がいません。

解説には僧天海が寛永寺創建の際に住処を失った狐のために建てた祠が始まりと書かれていました。内部は少し重い雰囲気のある空間でした。

ということで初詣を済ませ、これも例年通り上野の親子丼の専門店でお昼を食べ帰宅しました。

ことしも良い年でありますように。

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