始発電車を待ちながら

アート

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別に電車を乗り過ごし、駅で一夜を過ごしたわけではなく、「始発電車を待ちながら」とは、東京ステーションギャラリーの駅復元完成記念展覧会だ。東京駅見学を兼ねて女房と行ってきた。

展覧会は東京駅と鉄道をめぐる9つの現代アート作品で構成される。インスタレーション系がほとんどなので、被写界深度の浅いトイカメラのような写真作品で知られる本庄直李以外は、知らない作家ばかりだ。でも「時」、「移動」それから「都市」をテーマにした作品はどれも確実にイマジネーションを喚起してくれた。特に大洲大作という作家の作品が素晴らしかった。ジオラマの鉄道模型の電車を光を投影しながら動かし、線路脇のオブジェの影が次々に壁に映し出されていくのだが、子供の頃の旅の心象が呼び起こされた。

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ステーションギャラリーには駅の壁が保存されており、それ自体「時」のイメージを喚起する。最後にステーションギャラリーで見たのはマックス・エルンストの展覧会で、6年くらい前だったかなと思っていたのだが、帰ってHPで調べてみたら2000年、つまり13年前だった。ここでも時の流れを感じた。

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お昼は丸ビル5階のベトナム・レストランで、東京駅を見ながらフォーを食べた。ちょっとしたお上りさん気分で楽しかった。

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