僕のREMIXのなごり

もう20年ほど前の話だが、僕は当時使っていたMacintosh Plusでコンピュータ・ミュージックを自分なりに楽しんでいた。Macの音楽・マルチメディア関係のソフトは当時から強力で、それを中心にコルグのM1というシンセやミキサーを揃え、ボーカルまで一人で入れていた。

演奏は打ち込みがメインで、自動編曲ソフトなんかも動員して色々試してみたのだが、結局自分にあまり音楽の才能を見いだせずに、機材はPlusを含め全て手放してしまった。残念なことに当時作成したMIDIのデータも全てどこかに行ってしまったが、トラックダウンしたカセットが2本残っていた。

我家にはもうカセットを再生できる装置がないので、その2本のカセットはずっと再生されずにいたのだが、今回ひさしぶりに聞いてみようと思い立った。そこで必要なのがカセットプレーヤーだ。ネットで探すと、内部でデジタル化してUSBで転送可能な製品が安く出ていた。PC側のソフトも付いていて、PC側で最終的にMP3に変換される。早速手に入れて、昔のカセットの楽曲をMP3にしてみた。

楽曲として残されていたのは3つだけだ。
・Mona Lisa
・On the street Where you Live
・さよなら夏の日
前者ふたつはJazz仕立ての編曲で、達郎の「さよなら夏の日」は原作に忠実な打ち込みである。

20年前の自分の声を聞くのは、くすぐったい変な気分だ。だが、ボーカルを除けば、それほど悪くない。自分でも意外だが、楽曲として一応成立していると大甘の自己評価をした。もちろん、今の耳で指摘できる細かいところは山ほどある。特にボーカルに表現力がないし、素人の典型的な特徴だが、音程が時々フラットする。だが、ミキシングは結構いけているし、リズムセクションも悪くない。

なにより20年前の自分の声と出会えたことが嬉しい。

数年前にセミプロのギタリストと言える友人の影響でギターを手に入れ(これはもちろん手放していない)、ビートルズの「Let it be」をボイスレコーダーで録音したことがある。20年前と異なりギター1本の弾き語りで、完全な一発勝負の録音だ。なんか技術が退行しているように見えるが、ライブこそ音楽の原点なのだ。

最後に、僕のitunesとスマホに、20年前の3つの楽曲と最近の1曲を自分のアルバムとして収容した。カバージャケットには白馬岳登頂の時の写真を登録した。

今回は僕の20年の時空を超えたREMIXが実現したというお話でした。

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