船田玉樹展

アート

 

今日は練馬区立美術館で開催中の「船田玉樹展」に行ってきた。僕はartscapeの「展覧会ピックアップ」で取り上げられた美術展に行く事が多いのだが、今回は単に美術館のWEBで見て面白そうだったから。

そもそも船田玉樹っていう日本画家は全く知らなかったのだが、WEBで見る限りは僕が好きなタイプの華やかな絵だ。1912年に生まれ速水御舟に師事し、御舟が没した後は小林古径に師事するというところまでは、日本画の王道を歩いていると言える。しかしその後シュールレアリスムや表現主義に傾倒し、日本画のアバンギャルドとして名を馳せたらしい。晩年は故郷の広島に篭って創作活動を続け、くも膜下出血に倒れ半身付随になった後も多彩できらびやかな作品を作り続けた・・・。

展覧会は玉樹の師である御舟や古径、それから安田靫彦などの作品も展示されており、出だしから楽しめる。玉樹の作品は時代によって作風が大きく変わるが、約200点が展示されており、その作家魂の凄さが分かる。特に晩年の大画面に花や樹を豪快かつ繊細にあしらった作品が目を引く。

大作も良かったが、小品もなかなか楽しめる。前景に樹、中間に霞を配し、彼方に山の稜線が浮かぶ「山」という作品、雲の切れ間に雪渓を望む「雪」という作品などに、僕は親しみを覚えた。

船田玉樹という存在が美術史的にどういう存在なのかよくは知らないが、僕は好きである。

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