そのつもり

荒井良二は間違いなく長新太の影響を受けている。でも長新太ほどハチャメチャではない。長新太が幼年期の世界の住人であるのに対して、荒井良二は少しだけ成長した子供の世界に住んでいる。

どちらにも共通するのは、大人の論理が決して優位にならないことだ。あくまでのんびり、あくまでナンセンス、あくまで好奇心。でも荒井良二の世界では子供が少し成長しているだけあって、どこかからか大人の物語りが忍び寄って来る。でも最後には大人の現実の侵入は破綻し、子供が勝利する。

永遠の子供の世界、それが荒井良二の絵本だ。

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