久しぶりの邪馬台国の会

2月 24

現在考古学関係の活動としては、藤盛紀明氏が主催する「考古学を科学する会」でHPを担当しています。同じようにHPに関わっている登山クラブOWCの体裁とは異なり、かなり地味な作りではあります。

考古学を科学する会の講演もいつも楽しみなのですが、数ヶ月に一度なので、数年ぶりに安本美典氏が主催、講演する「邪馬台国の会」に行ってきました。こちらは毎月開催されており、邪馬台国の話題を中心に息の長い活動を行っています。

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「考古学を科学する会」も「邪馬台国の会」も現在の考古学会における実証性、科学的方法論を無視したあり方に危機感を抱いているところは共通しています。邪馬台国問題を例にとれば、邪馬台国が畿内にあったという可能性は科学的にはとっくに否定されているといっても過言でなく、都合の良いファクトだけを積み上げ、不利なファクトは無視するという懇意的なやり方と、畿内で発掘があるたびに邪馬台国にからめて喧伝するマスコミとのタッグでかろうじて成立しているのが畿内説の現状です。

自説に都合の良いファクトだけを積み上げるのなら、邪馬台国は沖縄だろうが北海道だろうが、日本のどこであっても存在したことを主張できるでしょうが、そんな説にどれだけの学問的価値があるでしょうか。

邪馬台国九州説の強面の論客として知られる安本氏ですが、元々は計量比較言語学の専門家です。安本氏の講演を最初に聞いたのはもう10年以上前になりますが、今回の講演でも相変わらず論法鋭く邪馬台国問題を論じられていました。最新の著作は、「邪馬台国は99.9%福岡県にあった ベイズの新統計学による確率計算の衝撃」なる本で、amazonで考古学部門ベストセラーとして宣伝されているとのこと。ご本人は考古学という狭い分野での話なので、実際にはそれほど売れているわけではないとおっしゃってましたが、どうなんでしょうね。

会場では安本氏の著作が販売されています。氏の新しい本はほとんど内容が分かっているのでパスし、今回は安本氏が以前古代の倭の言語について書き下ろした著作を買い求めました。またしばらく楽しめそうです。

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歴史

Posted by artjapan