活動のデザイン展、剱岳そして土門拳

アート

昨日は行きたい企画展がいくつかあったので、日曜にもかかわらず六本木に足を運びました。
21_21 DESIGN SIGHTではものづくりという枠組みを超えて、変容する社会において価値や倫理において社会が抱える課題を問い直すという「活動のデザイン」展が行われていました。
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こういう美術展ってだいたい企画の文言が仰々しいのですが、僕にとっては縁日の出店を見る感覚と全く変わりません。個人的に面白ければ良いし、どんなに崇高な理念を語っても面白くなければ素通り。ただそれだけです。

これは世界の複雑さを時計の動きに凝縮した「ア・ミリオン・タイムズ」。たくさんのアナログ時計の針を巧妙に制御し、見ているうちにデジタル的な時刻が浮かび上がり、消えていきます。
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これは修理・修繕で誰かの課題を解決する活動「フィックスパーツ」。考えさせられる作品もあるし、単なるがらくたと思った作品もあります。
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この美術館は撮影OKな企画が多いので良く足を運びます。

こちらは未来の水資源の問題意識から、自分を水筒にする可能性を探る 「百年後の水筒」。
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報道で知っていましたが、竹を用いた自走式地雷撤去ボールというべきもの。過酷な現実とSF的な作品の「ずれ」に考えさせられます。
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アルマ天文台が捉えた死にゆく星のデータをオルゴールに変換した「ALMA MUSIC BOX: 死にゆく星の旋律」。
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美術展を楽しんで外に出たら、もう日が翳ってました。
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これは美術館の敷地に咲いてたみつまたのつぼみ。だいたい美術展見た後はフィルター多用の写真となりますね。
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すぐ近くのフジ・フィルムスクエアでは剱岳の写真展をやっており、撮影した安宅さんご本人から全作品について撮影の条件や登山のエピソードなどを解説していただきました。険しい北側からの写真が多く、楽な南側から登頂を2度試みていずれも荒天により断念した私のようなへっぽこ登山者にとっては、ほとんど神業に等しい写真が並んでます。山岳写真に興味のある方は必見でしょう。(2月5日まで)

同じくフジ・フィルムスクエアでは、土門拳が、三島由紀夫、武者小路実篤、岡本太郎など名だたる作家、芸術家を撮った人物写真の展覧会をやってました(2月2日まで)。展示された作品数は少ないですが、存在そのものに肉薄する土門拳の人間写真は有名な仏像のシリーズより強い感銘を受けました。写真には撮ったときのエピソードが添えられているのですが、その中でも土門拳がイサム・ノグチについて語っている言葉が興味深い。「ノグチがライカで撮った写真はそのものがオブジェである。」芸術家とは恐ろしい目を持っている存在ですね。へっぽこ写真家であっても、くれぐれもフィルターなどでごまかしてはいけません(笑)

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