都内最大の古墳群はどこにあるか、という問いに答えられたらかなりの考古学マニアだと思います。正解は意外なことに田園調布です。ということで、「古墳と紅葉を同時に楽しもう」第2弾として田園調布に行ってきました。
田園調布古墳群は東横線の玉川駅からすぐの、多摩川台公園の中にあります。その中で最も古いのが4世紀前半の前方後円墳である蓬莱山古墳です。前方部と少し削られた後円部の間を歩くことができました。
- 後円部が削られた蓬莱山古墳
- 説明文
- 前方部から見た蓬莱山古墳
その東側に6世紀から7世紀の8基の古墳が密集する多摩川台古墳群があります。円墳と前方後円墳が細長く連なっており、周りを歩くことができます。
- 8基からなる多摩川台古墳群
- 周囲を歩くことができる
この地域で最も大きいのが国指定史跡となっている亀甲山古墳です。全長107mの前方後円墳で、4世紀前半の築造と推定されています。
- なぜか発掘調査されてない
- 後円部からみた亀甲山古墳
公園内には展示室があり、出土品が展示されています。古墳の移り変わりも図示されていましたが、箸墓古墳はちゃんと4世紀に分類されており、無理やり卑弥呼の3世紀に繰り上げる歴博の影響はここに及んでいなくてひと安心。
- 古墳展示室
- 古墳の石室内部を再現
- 馬型埴輪がかわいい
- 埋葬状況が興味深い
- 箸墓の年代は4世紀と表示
公園では紅葉が最後の輝きを放っていました。
- 多摩川台公園の紅葉
帰りに東横線の代官山で降りて、都心に奇跡的に残る猿楽塚古墳を見学しました。6~7世紀の円墳で、案内板には2基あると書いてあるのですが、もうひとつはなぜか見当たらない。
- 6~7世紀の円墳
- 頂上には猿楽神社が鎮座
最後に猿楽塚の隣にある朝倉家住宅(都施設、入場料百円)の紅葉を鑑賞しました。田園調布と代官山で古墳を見るという不思議な旅はこれでおしまい。
- 朝倉家邸宅の蔵
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