今年も模索の年か

昨年は311に関わるブログを多く書いた。地震、津波、原発。あの一連の出来事で世の中が変わった。正確に言えば、人々の心の中の何かが変わった。世の中で変わるべきことが変わらずに、である。

政治について言えば、政権誕生の時から全く期待してなかった民主党政権だが、僕の想像よりもはるかにひどかった。この民主党という政権で、ひとつだけかすかな期待を持っていたのが八ッ場ダムの中止という政権公約だった。ダム建設というような既になされた間違い、それも大きな間違いは、容易に修正できるものではない。これもすったもんだの末、結局元の木阿弥。これで恥じることなく政権を維持しているのは、ある意味すごい。普通の人の感覚だと、恥ずかしくて政治をやってられないと思う。現実世界における政治家の資質というものを見た気がする。皮肉というより、これで人々がシニカルにならない方が不思議だ。僕はといえば、不思議の国にいるような感覚に囚われたまま、元の世界に戻りたくとも戻ってこれない。

そしてメディアについてはfacebookやTwitterが世の中を席巻し、ブログを含めたSNS的メディアについて深く考えることとなった。僕もSNSには深い関心があるが、僕自身については新しいメディアの利用はかなり保守的だ。いまだにブログ中心のスタイルを全く変えていない。それでは新世代のSNSを全く使わないかと言えばそうでもなくて、Twitterは発信はしないが、何人かをフォローしているし、Google+を限られた範囲で使い始めた。Google+についてはGoogleのオンライン写真サービスPICASAを、既に融合していることがひとつの理由だ。

今年も、facebook、Twitter、Google+などのサービスは更に変化、進化し、新たなサービスも次々に出てくるだろう。それらを使って見ることはあるかもしれないが、このブログをやめることはないと思う。それはブログを書くことで自分の思考を整理するというプロセスが、今の自分に重要であると思えるからだ。逆にそれを代置できる機能を持ったサービスが出てきたら、乗り換えることもあるいはあるかもしれない。

今年も、ブログを書きながら、メディアの模索が続くことになりそうだ。それと今年はもう少し古典的な本の読書時間を長くしたい。ちなみに今は、ノーム・チョムスキーの「言語と認知」を読んでいる。僕の頭脳では中々理解が進まないのだが、それもまたひとつの楽しみである。

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