詩ふたつ

偶然、女房が「絵の中の物語」と同じような絵とテキストの本を借りていた。

森の中では、
すべてがことばだ。
ことばでないものはなかった。

こちらのテキストは長田弘というひとの作だが、簡潔で明快な意思を感じる詩だ。ビュトールのイメージのごった煮、無節操なコラージュのようなテキストとは大違いだ。

驚いたのは絵の方。グスタフ・クリムトの風景画なのである。正直、女性も金箔も出てこないクリムトって初めて見たが、これがなかなか良い。シンボリズムでもシュールレアリスムでもリアリスムでもない。やはり日本の絵画の影響を感じるが、それだけでは語れない心象に訴える色彩表現がある。ちなみにクリムトは生涯50点あまりの風景画を書いているそうだ。そのうちこの本には約20作品が掲載されている。

花を持って、会いに行く
人生は森のなかの一日

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