夢のしずく

アート

先日読んだ飯沢耕太郎の『「女の子写真」の時代』に出ていた、岡上淑子のフォト・コラージュ作品を借りに下馬図書館まで行ってきた。最近は都内の図書館の蔵書を、一括で検索出来るので便利である。区ごとにカードが異なるので、今回は世田谷区のカードを作った。これで都内のカードは板橋区、北区、千代田区に続いて4枚目だ。

その作品「夢のしずく」は期待通り面白かった。確かにマックス・エルンストの作品に似ている不条理な夢の世界である。岡上淑子は1950年代にわずか6年間制作活動をして100点あまりの作品を残したらしい。身近なはり絵に没頭するうちに知らず知らずにシュルレアリスム的な世界を構築してしまった特異な芸術家だ。彼女の作品と経歴を見ると、改めて日本の芸術世界の裾野の広さを感じる。

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