生命保険のカラクリ

岩瀬大輔の『生命保険のカラクリ』 PDFファイル(文春新書)

先日、会社の関連会社から保険の案内が来ていた。そういえば保険も長らく見直していなかったな、と思って保険について調べることにした。そしたら「生命保険のカラクリ」という最近話題になった本が、丁度今PDFファイルで無料配布されていることが分かった。さっそくダウンロードして読んでみたのだが、タイトルに偽りのない、目からウロコの本だった。

内容をここで繰り返すより、読んだ方が早い。とかく日本の産業についてはガラパゴス化しているとの批判があるのだが、生命保険こそその言葉にふさわしい。単にグローバルなシステムを構築出来ていないということなら、ありきたりの話だが、問題はそのいびつな体質である。行動経済学的に言えば、日本の生命保険会社は、消費者と企業の間の情報の非対称性を最大限に利用したシステムを構築してきたと言える。生保の方には申し訳ないが、分かりやすい言いかたをすれば、消費者の無知につけ込んだ業態、ということになる。

生命保険については、もともと掛け捨てだったので見直す必要はなさそうだ。医療保険についてはこれを機会に、公的保険や貯蓄で補えないリスクを補完するという考えで見直すことになるだろう。

電子書籍というムーブメントは、単にKindleやiPadというハードウエアの話だけでなく、徐々にかつ確実に進行中なのだと感じる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました