ガジェット好きではないと言いつつ、時々ガジェットを買っている自分を発見する。今回はとてもコンパクトなスキャナーScanSnapS1300だ。とても小さいのに自動フィーダーが付いているのが気に入って買ってしまった。
目的は昔の写真の、PCへの取り込みである。昔の写真の一部は既に退色が始まっていたので、それらを週末に取り込んだ。
久しぶりにアルバムをひっくり返すことになったのだが、社会人になりたてのころは、写真に全然興味がなかったことがわかる。なぜならほとんど写真を残していないから。1年に数枚しか写真がない年もある。最近は山の写真を中心に年に2千枚くらいを残しているが、恐らく撮影した枚数はその倍はあるいだろう。
改めてアルバムを見てみると、ほとんど全ての写真について撮った場面を覚えている。僕はあまり記憶力には自信がないのだが、記憶はリフレッシュされることによって維持される。あいまいな記憶の持ち主である僕の記憶のトリガーとして、写真は有効に機能していることを実感する。やはり写真は撮っておくものだと思った。ほんとはそんな効用より、写真そのものが楽しいということなのだろう。
言い忘れたが、このスキャナーに画質を求めてはいけない。これはそのような目的ではなく、名刺や資料を効率的にスキャンするための専用ツールだ。図らずも僕の画質に関する考え方を露呈するところとなってしまったが、僕が写真に求める第一の要素は、「画質」ではなくて「物語」なのだ。まだそれを表現できてはいないのだけれど。
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