「日本古代史を学ぶ」(大津透/岩波書店)
図書館の新着図書コーナーにあったので、題名だけで借りました。古代史を学ぶ、とあるのですが、神話の時代から中世まで幅広い時代を解説したものでした。この著者はあまりよく知らないのですが、読んだ限りはどちらかといえば中世が専門だという感じです。僕の興味があるのは奈良時代までなのですが、その時代の問題意識がちょっと古いかな、という感じを受けました。
例えば、(毎度のことですが)、三角縁神獣鏡について卑弥呼に授けられた100枚の鏡の可能性があると言っているし、大化の改新に先立つ乙巳の変が蘇我氏の専横を正すための戦いであった、というようなほとんど賞味期限の尽きた、教科書的記述に終始しているのは、ちょっと情けない感じです。
奈良時代以降、律令制度が拡充していく様については、かなり専門的な議論を行っており、読む人によっては読み応えのある本だとは思いますが、僕の興味からは、ちょっとはずれだったかな。
23日は山の会で榛名山に登ってきました。標高約1,500mの掃部ヶ岳(かもんがたけ)からは、こじんまりとしたたたずまいの榛名湖が展望できました。
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