泉屋博古館

アート

なんか時系列が逆になりましたが、先週の金曜日のお昼に泉屋博古館に行ってきました。

少し前に読んだ「白川静、梅原猛の「呪の思想」」に掲載されていた中国の古銅器の多くが、泉屋博古館の収蔵品だったからです。会社のそばにあるのは泉屋博古館の分館で、本館は京都にあるようです。でお昼にその分館に行ってみたら、中国ではなく日本の七宝に関する展示をやっていました。

小さな館内は平日なのに結構来館者がいました。時間帯でしょうか、年配の女性がほとんどでした。展示室には明治時代の超絶技巧的な作品がずらりと並んでおり、海外が熱狂したジャポニスムの一部がそこにありました。

七宝の歴史と技術を紹介するビデオも上映されており、20分くらい足を止めて見てしまいました。七宝は職人たちの分業により制作される究極の工芸品なのですが、現代の職人では再現できない技術もあるらしいです。

現代の「芸術」の枠組みの中で制作される美術品の一体どれだけが、当時の工芸品に匹敵する「美」を宿しているか、などと考えているうちに昼休みが終わりました。最後に常設展示について聞いたら、ここには常設はないとのこと。中国古銅器は京都の本館にあるということらしいのですが、かわりに七宝の名品を見ることができました。

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