読書

奇想科学の冒険・・・近代日本を騒がせた夢想家たち

長山靖生の「奇想科学の冒険」は、平凡社新書から2007年6月の刊行です。 最近はますます、一般に語られる歴史から離れたところに成立する「ズレた歴史」に傾倒しております。 今回読んだ本は日本が驚異的な成長を遂げていった明治から昭和の始めにかけ...
アート

ジャポニスム

馬渕明子の「ジャポニスム・・・幻想の日本」は1997年の刊行です。江戸から明治初頭にかけて日本に魅せられた西洋人が日本について著した本や海外に流出した数多くの美術工芸品は、西洋美術の様々な領域に影響を与え、民間レベルにおいてもセンセーショナ...
アート

路上観察学入門

2006年に行かなくて後悔した展覧会が、現代美術館で開かれた大竹伸朗の全景展だったのですが、2007年オペラシティの「藤森建築と路上観察展」も行くべき展覧会でした。結局見逃してしまったけれど。 その原点である赤瀬川原平、藤森照信、南伸坊の「...
技術

「安倍首相」の間違い

『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』で「安部首相」と書いたら、ある読者の方からメールで「安倍首相」の間違いだと指摘して頂きました。 一見、安倍元首相の退陣がらみの政治批判のようなタイトルですが、政治はこのブログのスコープ外です。僕の間違...
アート

20世紀絵画

「モダニズム美術史を問い直す」と副題された、宮下誠の「20世紀絵画」(光文社新書)を読みました。 西洋美術の一般の解説書としては、似たような書名だけど高階秀爾の「20世紀美術」がちくま学芸文庫から出ており、これは通史としてすぐれた本だと思う...
歴史

「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか

『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』、この奇妙な題名の本は以前このブログで紹介した「おたくの精神史」の大塚英志と大澤信亮の共著です。  大塚は「まんが原作者」として、大澤は「評論家」としてクレジットされているのですが、僕が興味があるのは...