日常の写真

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場所の現象学

僕は近年とみに日本の景観が悪くなってきたことを残念に思っているのですが、これって日本人の趣味が悪くなってきたということなのかな。よくわからんです。 というわけで、景観に関するなにがしかの知見を得ようとして、その分野の古典的な書物のひとつとさ...
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西洋の目、日本の目

「なつかしの一九八〇年代」という副題のついた村上春樹の「The Scrap」(文藝春秋)を読みました。 これは村上春樹が1980年代に「スポーツ・グラフィック・ナンバー」誌に書いていたコラムを集めたものです。装丁はもちろん和田誠です。 村上...
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ヘアスプレー

ひさしぶりにミュージカル映画を見ました。話題の「ヘアスプレー」です。 この映画、デブの女の子がいきなり元気いっぱいに歌いだすところから始まるのですが、テンポの良い演出とノリの良い音楽、そして誰にも夢をかなえるチャンスがあるんだというストレー...
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ウォレスとグルミット

今回は趣向を変えて映画の話をしましょう。本と同じように最新作ではないですが。 クレイ・アニメーションつまり人形のコマ撮りで作られる「ウォレスとグルミット」は、我が家のお気に入りの映画シリーズです。昨年発表された「野菜畑で大ピンチ」は、宮崎駿...
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英国人写真家の見た明治日本

ずっと紹介しようと思ってた本のことを今回書きます。イザベラ・バードやラフカディオ・ハーンと同様、明治の日本を愛し旅したハーバート・G・ポンディングの「英国人写真家の見た明治日本」です。 ポンディングはスコット大佐の南極探検に同行した米国の写...
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雨に唄えば

我が家も年末に薄型TVを買ったのですが、精細な画面を見るにつけ、これはやはりメディア的変革だなと改めて思います。 で、思い出したのが、あの古典的ミュージカルの「雨に唄えば」です。「雨に唄えば」は、映画が無声映画からトーキーに移り変わる変革の...