4月には都営の屋外テニスコートをいきなり閉鎖させた都ですが、最近はこれも根拠を提示することなく国立を含む都内の美術館、博物館を閉めさせていました。都政における科学というか合理性の欠如は甚だしいと言わざるを得ません。
でもテニスコートに引き続き、やっと美術館が解禁となったので、さっそくオペラシティのアートギャラリーに行ってきました。「ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展」という展覧会です。ガンダーってイギリスを代表するアーティストらしいのですがよく知りません。全く知らないアーティストが作品を選ぶというのがむしろ新鮮だったのです。
入り口にはペンライトが置いてあり、それで作品を照らして見るという趣向。
場内は暗くスポット的に作品を照らして見るのですが、少し照度が足りないので作品の細部を見るのは難しいし正面から照らすと反射があったりします。でもアート版お化け屋敷と思えばそれなりに楽しい。
最初のセクションは「探索」がテーマ。知らない日本の作家が多いですが、ガイガーは個性的な作風の作家が好きなようで楽しいです。
次のセクションは「注視」。大竹伸朗の作品なんかもありました。
次のテーマは「視点」。
ここに長谷川健司という作家による「春光浪漫」というテンペラの作品がありました。
テンペラという技法もさることながら構成力と想像力、細部の表現がたくみで、今回の最も好きな作品です。
ペンライトで照らすコレクションはもう少し続くのですが、それとは別に「色を想像する」と題したモノクロームのコレクションもありました。
こちらはホアン・ミロ、白髪一雄、リ・ウーハンなど大家の作品も多かったです。
ということで久しぶりの展覧会を楽しんだ次第。
アート版「お化け屋敷」展覧会、コロナ疲れの頭をリフレッシュするにはおすすめです。
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