近代美術館の窓展

竹橋の近代美術館で開催中の「窓展」に行きました。ゴッホ展など現在開催中で人気の絵画展はたくさんありますが、この展覧会は、窓にひときわ関心を払ってきた自分として見逃せないのです。例えばこの小さな絵は昔モントリオールで買ったものですが、僕の一番のお気に入りでずっと自分の部屋に飾ってあります。

展覧会では窓を描いた絵画や窓が特徴的な建築をたくさん紹介してました。

でも最初に見れるのがロイドの活劇映画のシーン。窓のある壁がロイドに倒れてくるが、ロイドがちょうど窓の位置に立っていたため難を逃れる場面です。CGのない時代でスタントは正に命がけなのですが、ロイドのクールな様子が笑いを誘います。

ダビンチの最後の晩餐、たしかに背後に窓がありました。空気遠近法による遠景が広がります。

日本でも人気のフェルメールの「牛乳を注ぐ女」は典型的な外光のモチーフです。

シャガールも窓からパリを見ていました。

そんな具合でたくさんの窓に関わる絵が紹介されてました。ロスコの絵が窓を描いたかどうかは分からないと思いますが。

今年行ったイスタンブールのブルーモスクも窓のある代表的な建築として紹介されてました。

人は窓の向こうに、自由、希望、恐れを見てきました。たぶん光と映像を生み出すテクノロジーがどのように進化しても、窓がもたらす観念の自由をあえて人が捨て去ることはないのでしょう。

ところで近代美術館は美術館としては一番のお気に入りです。いつ訪れても常設コレクションの中に何か新しい発見があるからです。今回は1930年代にパリに渡った茂田井武という画家の一枚が良かったです。パリの何気ない街角の風景が自由な筆致の中に浮かび上がっていて、とても気持ちの良い絵だと思いました。

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