スイス旅行7(ユングフラウヨッホと真夜中の出来事)

旅行

【6月26日】
この日は朝から晴れてアイガーの頂上がホテルの部屋から見えました。

この天気に乗じてスイス観光の目玉の一つであるユングフラウヨッホに行くことにしました。前日行ったクライネ・シャイデックで登山電車を乗り換えます。

途中から電車はひたすらトンネルを登ります。途中アイガー北壁の真ん中に停車し、窓から氷河を見物することができます。

地下の駅に到着後、しばらく氷のトンネルを歩き、長いエレベータで展望台に出ます。


さすがにゴルナグラートと並び称される展望台スフィンクステラスです。眼の前に雄大なユングフラウ、昨日行ったクライネ・シャイデックが見え、巨大なアレッチ氷河が迫ってきます。


明治時代から始まったトンネル工事を表現した写真やアトラクションの部屋を抜け下に降りると、雪原に立つことができました。晴天なのでそんなに寒さは感じません。



設備は巨大ですが、観光用のルートに従っていけばすべてを無理なく見ることができます。ここにトンネルを掘ったスイス人の先見性と不屈の意志、それに洗練された観光アレンジは絶景と同じくらい感動的でした。

ところでこの日の話題はそれで終わりではないのです。宿に帰って浅い眠りにあった真夜中3時頃、部屋のドアをノックする音がするのです。他の部屋かなと思っていると、しばらくしてまたノックの音が、確かに自分の部屋がノックされています。さすがにドアを開けるのは躊躇しましたが、所はスイス、まあそんなに危険なことはないだろうと恐る恐るドアを開けると、若い女性が立っていました。

まことに残念ながらこれは楽しい話題ではありません。彼女はホテルのスタッフで、日本人の女性がホテルのフロントに来ているのだが、日本語を話せるスタッフがいないので、助けてほしいというのです。着替えて下に降りると既にスイス警察のパトカーが来ており、女性はパトカーの中にいました。事情を聞いたところ、女性は72歳、諏訪の方らしいのですが、どうやら自分が日本にいると思いこんでおり、スイスにいるという意識も誰に連れてきてもらったのかという記憶もないようなのです。

おそらく家族旅行か何かでスイスに来たけど何かの拍子に家族のいるホテルから離れて徘徊してしまった、と推察されました。とにかくお名前と年齢と生年月日を確認し、警察に情報提供しました。年齢と生年月日は整合してました。その後は警察が近隣のホテルを探してくれたはずです。

あっと驚く結末で、色々と考えさせることがあり、その後は眠れませんでした。

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