僕はいわゆる「アート」より、ポスターが好きなのです。ということで今回訪れたのが東京芸大美術館で開催中の、iichikoデザイン30年展。30年にわたり「いいちこ」のアートディレクション、というより広報戦略全てを行ってきた河北秀也の展覧会です。
いいちこといえばあのシンプルなTVや雑誌でのCMがすぐに思い浮かびますが、あの全てを作り出したのが河北秀也です。彼はまた地下鉄の路線図や一連のコミカルな吊り広告をデザインした卓越したデザイナーであり、芸大の教授でもありました。この展覧会ではいいちこや地下鉄のポスターを中心に彼の作品が大量に展示されているのですが、全てがシンプルでクールで心地よい、揺るぎのない河北テイストで埋め尽くされています。TV CMのビデオも会場で流されているのですが、なつかしく、妙に新鮮でした。おそらく、彼のスタイルが20年ほど世の中に先行していたということなのでしょう。
素敵な風景のどこかに「いいちこ」が潜んでいるというおなじみのポスターが巨大に大量に展示されていました。
これが有名な地下鉄のシリーズ。
いいちこも展示されていました。唯一、河北がデザインしたボトルもあります。どれかすぐに分かりますね。
こちらはおまけで、雨の上野公園 のスナップ。
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