ボローニャ国際絵本原画展

板橋区立美術館で昨日から始まったボローニャ国際絵本原画展に行ってきた。イタリアのボローニャ(フィレンツェの少し北)では毎年、児童専門のブックフェスタを行なっており、その一環として行われている絵本原画コンクールの入選作を展示するもの。子どもの本のために制作された作品を5枚1組にすれば誰でも応募できることから、世界中の新人イラストレーターたちの登竜門となっているとのこと。

受賞全作品が展示されているし、今回から新設された35歳以下を対象にしたボローニャSM出版賞を獲得した台湾のペイジ・チューの作品展示もあった。でも絵本原画って、はっきり言って僕のような素人が見て面白いものではない。そもそも、絵本は原画だけで成り立っているわけではない。原画と共にテキスト、装丁が重要だ。絵本はそれらが有機的に組み合わさって初めて、子供にも大人にも受け入れられるものとなる。だから、プロやプロを目指すイラストレータあるいは出版側の人間が見るのなら意味があるだろう。だが、一般の人が展覧会として楽しめるたぐいのものではないと思う。

ただ、一角で放映されていた企画側と作家側のインタビュー映像は抜群に面白かった。絵本の世界では日本の作家も大いに活躍しており、今回も審査員として荒井良二が参加しているし、日本人作家の入選も多い。ボローニャ会場内でインタビューを行なっているため、作家の応募の動機や過程、審査側のコンクールの選定の葛藤が否応なしにドラマを作り出す。審査員としての荒井良二や、過去に何度か入選しているよねづ ゆうすけのインタビューなどは出色だった。よねづ ゆうすけが「にじいろカメレオン」や「くだもの だーれ」という傑作を生み出した背景が興味深い。このビデオはぜひyoutubeにアップして欲しい(著作権の関係で無理だな・・・)

この企画の意義は否定しないが、企画のフォーカスがあいまいなのは残念だ。子供向けの企画とするなら、原画展ではなく各入賞作品を例えば2冊ずつ購入して自由に子供が読めるようにしたほうがずっと良かったと思う。

帰りには三田線を途中下車して、先日見つけた温泉「さやの湯処」で一風呂浴びて帰宅した。のんびりした週末だった。

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