明日のコミュニケーション

佐藤尚之による「明日の広告」は面白さ、実用性、物語性と何をとっても文句のつけようがないすぐれた本だったが、今回の「明日のコミュニケーション」もそれに劣らず面白くてためになる。前作は広告の変容を鋭い視点から描き出したが、今回はツイッターやファイスブックなどのSNSが企業と生活者の関係を劇的に変えてしまったことを、自身の経験や関与と共に的確に表している。

もはやマスメディアが一方的に情報を押し付けることができた世界は既に過去のものとなった。いまや我々はSNSが口コミを増殖させる新しい世界に住んでいる。そして著者がこの新世界に掲げるキーワードが「関与」と「共感」である。著者が広告関係のデザイナーとして、あるいは生活者として、あるいはエバンジェリストとして、様々なコミュニケーションデザインに関与し、生活者の共感を築き上げてきた全てのノウハウが、この本に詰め込まれている。

山の会では僕もHPや広報を担当しており、たまにTwitterでつぶやいたりしているので、今後も参照することを考えて購入してしまった。

この本は広告や販促に関わる人は必携の書だと思う。そうでない人も圧倒的に面白いので、一度読んで見ることをお勧めしたい。

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