山で使えるandroidアプリ AlpineQuest編(3)

5月 20

今回はいよいよAlpineQuestの魅力であるオンライン地図切り出し方と、オフライン地図としての使い方を説明する。

(1)準備

AQでオフライン地図を使うためには、Mobile Atlas Creator(MOBAC)という別のWindowsソフトでオンライン地図をAQが使えるaqm形式に変換し、複数の地図に切り出す必要がある。まずこの地図をここからダウンロードしてインストールする。

2012年3月の段階では1.9.4が最新バージョンだ。しかしこのソフトは、いくつかバグがあるようで、僕の環境では実は最初うまく動かなかった。もし問題がある場合は(僕の場合もそうだったが)、解決法がMOBACのForumにあるので、覗いてみて欲しい。

(2)地図の切り出し

これがMOBACの操作画面だ。

まず①でオンラインの地図を表示させる。ここでは日本の地図を含むOpenStreetMap Mapnikという地図で、鍋割山付近を表示させている。ちなみに地図を動かす時は右クリックを使うことに注意が必要だ。

この中から②のように、必要な部分の地図を選択する。普段我々が使う地図は実はいくつかの大きさの地図を組み合わせたものだ。③は作成する地図のサイズの設定を行う。地図の領域選択とサイズの選択を行ったら、④で地図を切り出すことになる。

その前に地図ファイルのフォーマットを設定する。図のNEWをクリックすると以下のメニューが表示される。その時にAlpineQuestMap(AQM)を選択する。これでAlpineQuest用のファイルが指定される。

それからNameに作りたいファイル名を入れて、Add selectionをクリックすると生成するファイルの準備ができる。その後CreateAtlasでファイルを生成する。

これでaqmという拡張子のファイルが生成される。Open Atlas Folderをクリックするとaqmファイルが生成されていることが確認できるはずだ。

あまり大きく領域を取り過ぎたり、あまりたくさんの大きさの地図を選択すると、地図のサイズが大きくなるので注意が必要だ。この例では3種類の大きさの地図を選択しているが、このあたりは使ってみて調整するしかない。

(3)地点ファイルの収集

地図には登山ルートを表示させたい。AQで読み込める登山ルートのgpxファイルは、ヤマケイオンラインなどにたくさんアップされている。僕は3D地図ソフトのカシミールからエクスポートしたgpxファイルをよく使うが、kmlファイルあるいはlocファイルでも可能だ。

(4)ファイルの転送

最後にPCで生成したaqmファイルとgpxなどの地点ファイルを、android端末の特定のフォルダに転送する必要がある。

PCからandroid端末にファイルを転送するにはいくつかのやり方がある。①USBケーブルでの転送、②無線LANによる転送、③オンラインサービスによる転送である。もしラップトップPCを使っているなら、②の無線LANによる転送が手軽だ。アプリはWiFiファイルエクスプローラPROなどが有名だが、この場合、androidとPCの両方がWifiに接続されていることが必要だ。僕の場合はデスクトップPCなので、③のやり方を使っている。使うアプリはDropboxだ。このあたりは各自自分にあったやり方があると思う。

最後にはandoid端末内で、ファイルを以下のフォルダに移動する必要がある。ここではファイルマネージャーアプリの出番だ。有名なところでは、ESファイルエクスプローラーやAndExplorerなどがある。

・aqmファイルは端末内の /alpinequest/maps/ というフォルダに入れる。アプリをSDカードにインストールしているなら、フルパスは /sdcard/alpinequest/maps/ あたりになると思う。

・地点ファイルは同じく端末内の /alpinequest/landmarks/ というフォルダに入れる。

(5)地図の表示

前に解説したとおり、真ん中のアイコンで地図管理メニューを呼び出し、その中の地図選択メニューから、今回転送したaqmファイルを呼び出す。ここでは鎌倉周辺の地図を読みだしてみる。

aqmファイルを読みだした結果が以下である。

次に左から2番目の地点設定メニューのアイコンをタップして、同様にルート情報(gpxファイル)を読み出す。すると地図上にルート情報が重畳される。

ここでは、一番右のコンパスメニューで設定したコンパスも表示させている。

(6)結び

これまでちょっと端折り気味ながら、高機能山用androidアプリであるAlpineQuestの使い方を解説してきた。残念ながらこのアプリは今のところ、英語とフランス語しか対応していないし、ホームページはお世辞にもわかりやすいとは言えない。また、アイコンベースのインタフェースは慣れるのに苦労するだろう。

だが自由にオフラインマップを切り出せるという素晴らしい機能は、それらの弱点を差し引いても余りある魅力だと思う。しかし、繰り返すが容易なことでは使いこなせないので、使ってみようと思う方はそれなりの覚悟で望んでもらいたい。

Good Luck !

山の写真,技術

Posted by artjapan