山岳装備大全

山の写真

山登りだが、これからは無理をせずになるだけ楽な装備で行きたい。ということで借りたのがこの本。登山家というより冒険家として名高いホーボージュンと山関係のライターの村石太郎のコンビが出した登山装備解説の極めつけだ。中身はヤマケイに連載されたものだが、山をやる人もやらない人も「なるほど」という知識やTIPSが満載だ。

例えば、スパッツは通常レインパンツの下に履くのが雨が入らなくて良い。ただし、雪山ではその逆が正解。ザックカバーは、日本で考案されたため、そもそも和製語(ザックは独語、カバーは英語)で、英語ならパックカバーあるいはレインカバーと呼ばれる。靴を脱いでレインパンツをはくときにシート換わりに使うと便利。(帽子がトレードマークのホーボージュンらしく)少しの雨なら大きいハットで十分。などなど・・。

僕に特に参考となったのは靴に関するウンチクである。ホーボージュンもかなり靴で苦労しているらしい。日本人の足の形は昔から、甲高、幅広と言われてきたが、さらに日本人は親指が人差し指より長いオブリーク型が多く、人差し指が長いラウンド型が少いということが書かれていた。実は僕はこれは知らなかった。改めて自分の足を見たら、やっぱりラウンド型だった。やっと見つけた愛用の靴は左右対称に近い形だ。僕の足は日本人の3つの特徴を全て外しているのだから、苦労する訳だ。

この本はここ数年の傾向を押さえた比較的新しい本だが、技術は年々進歩する。2年に一度は改訂して、ぜひ登山界における「間違いだらけの◯◯選び」の座を勝ちとって欲しい。

 

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