原発の今後

少し前のブログで事象が矛盾していると書いたが、東電が放射線量の測定を誤っていたらしい。なるほど、それなら(かなり苦しいが)まだ予測の延長線上にある。

引き続き現地では作業者にとっても周辺住民にとっても、危険な状況が続くことに変わりがない。でも僕の認識では、既に事態は収拾の過程にある。高い放射線量の水が大量に見つかったり、今後も様々な制限や困難が待ち受けているだろうが、冷却が行われている限り爆発や汚染量の拡大などの破滅的な事態は生じないだろう。

問題はいかにして現在の自転車操業から、定常的な冷却システムの稼働に移行できるかである。現地の放射線量がかなり高いので作業は困難を極めるだろうし、電気系も物理系も損傷があると思われる。修復は月の単位、あるいは年の単位の作業となるだろう。その間、チームは強い精神力で粘り強く事態を収拾しなければならない。

前からずっと言っていることだが、東電はただのオペレータなので、このような厳しいミッションを遂行できる管理能力はない。日本の危機なのだから、官邸が責任をもってチームを再編成すべきだ。後ろから批判するだけの存在である官邸や保安院が自分の責任として動かなければ、また新たな危険が生じるかもしれない。

無責任なリーダが生じせしめる危機もある。往々にしてその危機は重大だ。

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