ハヤブサの最後の動画

今日ウェークアップという土曜朝の番組がハヤブサの特集をやっていた。今頃ハヤブサの話題?という感じかもしれないが、この番組は一味違った。というのもハヤブサの最後の動画に関わった二人の方がゲストだったからだ。一人は和歌山大学の尾久土(おきゅうど)氏。この人を見た瞬間、あっ、あのインターネット中継の人だと思った。

ハヤブサが地球に突入し燃え尽きた時、我が家は一家でインターネット中継でその最後を見届けたのだが、その中継を行っていたのが尾久土氏その人である。アポロ13号の帰還に匹敵する偉大な瞬間を日本のTV局が中継しなかったことは言語道断だと以前書いたが、まあセンスや問題意識がない人達になにを行っても仕方がない。それより、世の中にはインターネット放送という武器がある。別に放送局の力を借りなくても素人でも放送が出来る時代になったのだ。

とはいえ、放送をやっているのはTV局のスタッフではなく科学者だから段取りも何もない。暗い画面にいきなり人の顔がにゅっと現れることが何度かあり(これが尾久土氏)、そうこうしている間に不明瞭な光の線が出てきたと思ったら、大きく輝いて消えてしまった。これがインターネットで見えたハヤブサの最後である。つまりインターネットで見れた画像は鮮明ではなかったのである、しかしリアルタイムに期待と不安が交差する中で見た最後のハヤブサは、格段の臨場感と迫力があった。

TVに繰り返し出てくる鮮明な画像を撮ったのがもうひとりのゲストの飯山氏、流星の撮影に特殊な技量を持った人で、JAXAから特別に撮影を依頼されたとのこと。秒速12kmというものすごい速度で突入するハヤブサを完璧なアングルとタイミングで見事に撮影していた。ハヤブサのリーダーは、最後の撮影の人選まで周到だったのである。

お粗末なリーダーシップと人事で揺れる今の政権が、リーダーシップの見本のようなハヤブサを仕分けするとは、もはやジョークとしか言いようがない。

技術

Posted by artjapan