デザイン言語入門

デザイン言語入門

最初この読書ブログを始めたときにはショップのリンクを貼るのがいやで、自分で本の写真を撮っていたのだけど、しだいに面倒になり、ついには本の名前を書くだけになってしまった。でもやっぱり本のイメージが欲しいので、不本意ながらAmazonへのリンクを貼ることにした。

こんな感じである。まあ僕のブログを見て本を買う人もあまりいないと思うので、本のイメージを見てもらえればと思うのだが、思ったほどイメージが鮮明でないかな。

デザイン言語という奇妙な言葉が表題に使われているが、そのような理論体系を作るというような話ではない。どちらかと言えば人とモノの関係を認知心理学、記号論、言語論など様々な理論、知識の枠組みを使って探るという試みである。例えばユーザーインタフェースについては様々な研究が行われてきたが、その背後にあった哲学的な思考の歩みというものが簡潔にまとめられている。もちろん暗黙知のポランニーへの参照もある。

文献とキーワードと解説を散りばめるというスタイルで広く浅く様々な知見を紹介してるので、人によっては踏み込みが足らないという不満を持つだろう。僕はユーザーインタフェースに関する開発をやっていたことがあり、昔からの興味の領域だったので、頭の中で雑然と存在していた知的枠組みの関係が整理されたような気がする(気がするだけか?)。

問題は手ごわそうだが、面白そうな本が沢山紹介されていることだ。Gibsonの「生態学的視覚論」なんかはぜひ読んでみたいと思う。

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