先週末は山の会で、鬼怒川の上流、尾瀬にほど近い奥鬼怒湿原を訪れた。ここは標高2,000mという日本でも有数の高層湿原で、尾瀬より600m高いところにある。前日に泊まったのは、標高1,300mのちょっと秘境的な加仁湯という旅館。
そこでは、語り部のおばあさんが民話を語る会が開催されていた。
民話は、湿原の由来を語る織姫伝説、山姥の話が2つ、それに正直者長者伝説の4編で、いずれも栗山地方に根ざした素朴な話だった。
翌日訪れた湿原は9月半ばだというのに凍えるように寒かった。東電が木道を整備しており、規模は異なるが尾瀬のような美しい湿原である。快晴ではなかったが、北側に燧ヶ岳、南側に日光白根山を、いずれも頂上に雲を頂いた姿で見ることが出来た。
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今回は、思いがけず千と千尋の神隠しに出てくるような旅館に泊まり、語り部の話を聞き、寒いほど高い湿原を歩いた。少しだけ神話の世界に入り込んだ山行だった。
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