アルプスの谷 アルプスの村

僕は読書と山が好きだが、なぜか山の本はあまり読んでない。今回、新田次郎の本を読んだのは、少し前に六本木で開催されていた新田次郎にまつわる写真展がきっかけだ。そこで彼がアルプス紀行を書いていたことを知った。改めて読んでみるとこれがことのほか面白い。上諏訪の生まれである新田次郎が昭和30年台にアルプスを長期に歩いた時の経験を綴ったものだが、常に故郷を強く意識した新田の目を通した人間と風土が興味深い。

アルプスはスイスとフランスとイタリアに囲まれているのだが、スイスのアルプスとフランスのアルプスは違うし、イタリアはまるで違う。新田次郎は電車、登山電車そして郵便バスを乗り継いでアルプスの山々を回るのだが、この郵便バスがたいていおんぼろで旅の趣向を盛り上げる。旅の途中で出会った外来者に警戒心の強い少年に子供時代の自分を見たり、フランス領のエクランに死の山を見たり、山の絵で名高いセガンティーニの墓に参ったり、思い入れと想像力の限りを尽くして歩きまわる。

紀行文というものは現代では賞味期限が短い。だが山に関する深い知識と洞察に支えられた新田次郎の紀行文は、アルプスの峰々のように時を超越し、永遠へとつながっている。

ところでプログの外観=テーマを元に戻してしまった。これもまあ気分転換みたいなものである。

コメント

  1. パリ より:

    ポストについての何だを理解することができなかった。それは物語の本や旅行についてです。ください誰でも私この詳細に記述することができます !

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