近代美術館と東御苑

アート

竹橋の国立近代美術館が今日から再オープンしたのでさっそく行ってきました。WEBでの予約が必要ということもあり、予想通り常設展の来場者は各階に数人程度、ガラガラでゆっくり鑑賞できました。

自分としては山を主題にした次の油絵作品に取り掛かっており、山肌の表現とか背景の空気感とか、そんな表現の参考になればと思ってるのですが、近代美術館のコレクションにはそもそも山を主題にした作品が少ないのです。例えばサント・ヴィクトワール山の連作が有名なセザンヌもありますが、常設されているのは近景の作品です。考えてみれば美術館のミッションからしてコレクションは近代の美術の流れを追うことになり、そうするとどうしても絵画技法や理念が端的に現れた作品が多くなるのは必然です。山を丹念に描いたような作品はどうしてもコレクションから外れていかざるを得ないのでしょう。

それでもいくつか面白い作品はありました。これは写真をベースに絵画を作成したゲルハルト・リヒターのスイスの風景を描いた作品。写真をぼかして描くフォト・ペインティングという技法で、写真のインスピレーションから作品を作ることも多い自分には妙味深い作風です。

近代美術館を観た後はお隣の東御苑に行きました。

紫陽花は数は少ないけどきれいに花を付けていました。

二の丸庭園の菖蒲園は満開で多くの人が見学に来てました。

ちょっと暑かったけど東御苑を一周して帰りました。

そういえば今回の東御苑にはどこか違和感を感じてたのですが、それはいつも7割程度いる外国人が全くいないからだと気づきました。

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