冒険王・横尾忠則

アート

これは3年ほど前に世田谷美術館で開催された横尾忠則の、大規模な回顧展の画集だ。この画集を見ると、この展覧会の存在を知っていながら行かなかったことが今さらながら悔やまれる。それほど充実した内容が盛り込まれている。

写真は少し切れているが、これはA4でスキャンしたため。ちなみにこの画集のサイズは30.8 x 22.8CmでA4版変型というものらしい。キャンバスにはF(人物用)とかP(風景用)とかいくつかの縦横比率があるが、横尾がもっともよく用いるFより少し縦長である。横尾の絵を掲載してその下に解説を入れるのに都合の良いサイズ、ということなのだろう。

ちなみに表紙は「ジュール・ベルヌの海」という題名で、初期に多い少年と冒険をモチーフとした作品のひとつだ。僕は横尾とはかなり年代が違うけど、横尾の時代に冒険を成立させた要素は、僕の少年時代にも確かに存在した。

あるいは横尾の世代を越えた浸透力が僕を捉えるのかも知れない。いやきっとそうなのだろう。

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