イノベーションのジレンマ

普通の人が読める経営学関係の本で、おそらく最も有名なのがこの本ではないだろうか。僕が一度は読んで見たいと思っていたいくつかの本の中の1冊である。

この本は、偉大な企業が洗練された経営ゆえに、新しい技術や市場の変化に対応出来ずに敗退するメカニズムを豊富なデータと緻密な思考で解明したもの。経営学における記念碑的な著作として有名だ。すでに読んだ人も多いだろうが、これほど先見的な内容をこれほど分かりやすく書くことができることにまず驚いてしまう。類まれな知性のみになしえる技だと感動する。

もし経営学の内容がこのような優れた著作でどんどん発刊されたら、ビジネススクールがいらなくなるのでは?と思わせるほどの圧倒的な感化力と説得力がある。この点で言えば、読者に複数の分野の専門知識を要求する「セイラー教授の行動経済学入門」とは対極にある。もちろん読者に対する前提が異なるので、良い悪いの話ではない。

内容の革新性はもちろん、自分で学習する時代を予見、実行したという意味で先見的な本だと言えるだろう。とにかく僕が手放しで褒める本というのも珍しい。

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